私はこうしてドン底から生還した

個人事業主です。お金に困ったことのない人間が借金、廃業、自己破産、免責と最悪の状態からもとに戻った体験をありのままだらだら書いています。同じような状況で困っている人の参考になれば嬉しいです。

女性というだけで受けた屈辱

債務整理をした方がいいかもしれない」

「もう無理かもしれない」

そう初めに思ったのは今から8年ほど前だったかと思います。

 

それまでは金銭に困った経験がまったくなかった私は、固定費(携帯電話料金、その他)や衣服などのショッピング代など毎月8〜10万円をクレジットカード払いにしていました。目的は一本化してポイントを集めるというだけです。別にお金に困ってのカード利用ではありません。なので、毎月一括で使った分だけ全額払っていました。

 

ところが、リーマンショックの影響で仕事が減ったまま戻らない生活が続いたことで、

「一時的に支払額を抑えよう」

とリボ払いに切り替えたことが仇となりました。もちろん、ショッピングなどの利用は極力抑えたものの、それでも固定費をリボ払いにしているので元金は減らないわけです・・・・。

しかも、一時的と考えていたのに一向に景気は回復しません。

 

その少し前に、初めて銀行から融資を受けたこともあり、クレジットカード2枚分の支払いも併せてすでにきついなあと感じ始めていました。ただ、これらの利用のほとんどは夫婦二人で利用したものです。つまり生活費と事業用の借り入れ。

 

ところが、初めて債務整理の相談に訪れたとき、若い女性弁護士はこう言い放ったのです。

 

「奥さん、こんなに浪費して、これ返せますか?」

 

は?返済が大変だから債務整理の相談に来ているんですが!

しかも、事業融資のことも話しているのに、完全に

「夫に内緒でショッピングなどの浪費で借金した主婦」扱いなんです。

 

夫に内緒ではなく話し合って融資を受けるなどしているのに、

●クレジットカードの利用がある

●既婚女性である(事業主というワードはスルー)

というだけでイメージを作っていることに腹が立ちました。

 

後から知ったことですが、この時の女性弁護士は新人で、勉強のために女性向けの債務整理相談を受けていたらしいですね。まだ本当に若い子でした。私が最終的に代理人を依頼したのも女性弁護士でしたが、事務所自体が堅実なところで実績はありますし、本質をきちんと見てくれる人でした。あの決めつけと上から目線の態度は本当に屈辱でしたね。

 

弁護士といってもピンキリです。また、それぞれに得意分野がありますし、すべての弁護士が自分の案件を得意としているわけではありません。相談してみて、ものごとを細かく見ようとする目を持っていない人や知らないことを前向きに勉強しようと考えてくれない弁護士には依頼しないほうが賢明です。

 

法テラスを利用すると、1つの案件に対して3人まで無料で弁護士に相談できます。初めの弁護士に違和感を感じたら次の相談では違う弁護士を紹介してもらいましょう。