私が債務整理を決意した理由
債務整理を決意する直前の返済額は月額15万円ほどだったかと思います。住宅ローンや自動車ローンは含まれない額です。
普通の家庭であればあり得ない金額でしょうが、私は個人事業主であり、毎月収入が固定されているわけではありません。この金額はまったく返せない額ということでもなく、2〜3年ほどはこのペースで返済を続けていました。
ところが、消費税8%になったのをきっかけに取引先が大きく傾き(最終的には事業撤退)、入っていた仕事がキャンセルになるなど、生活費もままならなくなってきました。
もっともまずいことは、「返済のために新たに借りる」ということを何度かやってしまったことです。
「返さなければ!」
という思いが強く、どんどん冷静な判断ができなくなっていたのでしょう。あるとき気づくと借りられる金融機関がなくなっていたのです。
期日通りの返済が難しくなり、金融機関に電話をして事情を話し、待ってもらうことも増えました。
しかも、家賃や公共料金などの支払いもままなりません・・・・。
そんなとき、落ち着いてクレジットカードの明細を見て計算し、驚いたのは、かなりの利息を支払っているということでした。
銀行の融資の他に不足分として利用していたカードローンも見てみました。恐ろしいことに、リボ払いや低額での返済(これは実際には利息を払い続けるだけで元金は減らないというカラクリがあります)を続けているうち、元金と変わらない額の利息をすでに払っていたことに気づいたのです。
同時に
「何やってるんだろう?」
「もう、十分払ったじゃないか」
と少し気分が楽になったのを覚えています。
幸い、銀行からの融資は2口ほど完済していたということもあり、弁護士への相談を決意したのです。
残っていたのはクレジットカード(ショッピングとキャッシング)2社、カードローン2社、他に銀行の融資が1口だったと思います。
仕事の激減、借入ができなくなる、という2つの条件がほぼ同時期に起こったことで自分が抱えている借金を見直し、利息の膨大さに気づいたことが債務整理に踏み切るきっかけになったのです。